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リンパマッサージ上級者むけ情報



リンパマッサージはとても手軽なので、基本を覚えれば、誰にでもできます。
でも、すこし上級者を目指すなら、さらに理解しておいた方がよい情報があります。

ここでは、リンパマッサージの上級者を目指すために役立つ情報をご紹介します。
すこし、専門的な単語も出てくるかもしれません。



マッサージとは?

マッサージは、主に手を使って行う療法の一つです。

なでる、こするなどの動作を行いながら、皮膚の上を移動し、筋肉に圧力をかけます。

マッサージには、筋肉のコリをほぐす、筋肉の調子を整えて正常な状態を維持する。
血液やリンパ液の循環を促すなどの効果があります。

激しい運動を行った時、また、逆に、極端な運動不足の時には、筋肉に二酸化炭素や乳酸、尿素といった老廃物が溜まります。
そんな時にマッサージを行うことで、老廃物、特に乳酸の排出が促進されて、筋肉が緊張から開放されて、機能が正常に戻るといわれています。

また、老廃物が溜まると、それ自体が疲労やストレスを引き起こしますが、マッサージによって老廃物が排泄されると、新陳代謝が活発になります。

さらに、マッサージは、神経にも影響を与えます。 マッサージは、自律神経に作用して、リラックス感を生み出します。 そのメカニズムは、マッサージを受けることで、皮膚の感覚神経末端が刺激を受け、中枢神経系を経由して脳に伝わります。脳に伝わると、身体全体に効果がおよび、ストレスの影響は軽減し、リラックスできるのです。

最後に、マッサージによる、肌と肌とのふれあいは。コミュニケーションの一つの手段でもあります。
これは、相手を受け入れる(肯定)ことにもつながり、相手を尊重していることにもなります。

マッサージを受けると、心も身体もリラックスして、気分が良くなるのは、精神的にも受け入れてもらえたという満足感があるからです。

こんな素晴らしいマッサージを、多くの方に体験してもらいたいですよね。


リンパ系の存在意義

リンパ系の役割は、「お風呂の浴槽の再循環システム」に例えられます。

心臓というポンプから、給水管(動脈)を経て、浴槽(皮下組織)に流れ込んだお湯 は、入浴に
使われた後、そのほとんどは排水管(静脈)によって排水されます。

でも、この時、お湯が浴槽から溢れそうになると、溢れないように「補助的な排水 管」が働いて、
水面からお湯が溢れないようにしてくれます。

この、補助的な排水管の役目が、「リンパ管」なのです。

また、湯垢が湯船に浮いていた場合、排水管(静脈)のフィルターは細かすぎて通ら ないため、
補助的な排水管(リンパ管)が処理をします。

ここで例えられた「溢れそうになった水」は、「むくみ」のことであり、「湯垢」 は、「脂肪、細菌、ガン細胞」
などのことです。

この例えが示しているのは、リンパ系の本来の機能、存在意義というのは、身体の環 境を常に一定の
良い状態に維持すべく、調整役として働くことだということです。

リンパ系の働きは、免疫機能が有名ですが、実は、体内の水分、老廃物などの排出 (むくみ、脂肪の
処理)に大きな役割を果たしており、とても重大な働きをしている のです。

※広田内科クリニック廣田先生のお話を参考にさせていただきました。



リンパのながれと各部の働き(全身)

リンパ系は、全身の末梢組織に網の目状に広がる毛細リンパ管から始まっています。

ここでは、動脈液から漏れだした組織液を吸収し、小リンパ管、集合リンパ管やリンパ主幹部を経て、
体循環系である静脈へかえしています。
毛細リンパ管は、一般的に毛細血管よりもはるかに太いですが、その大きさは、不規則で(15から75マイクロメートル)、一層の内皮細胞がみられ、一般的に平滑筋や弁を持たないことが多い。

毛細リンパ管外壁には、リンパ管繁留フィラメントと呼ばれる細い繊維が存在し、周囲結合組織とつながっていて毛細リンパ管を固定しています。
集合リンパ管は、一気に太くなり(100から200マイクロメートル)、弁が存在しています。

特に大きなリンパ管には、内膜、中膜、外膜の三層構造となっていて、弾力繊維や平滑筋細胞まで存在し、動脈拍動、筋収縮、隣接組織の動きや胸腔内陰圧による吸引力などのリンパ管の受動運動や能動的運動に都合のよい構造になっています。

弁と弁との間の一つの区切りを、リンパ管単位といいます。

毛細リンパ管は、組織間隙の体液を吸収し、体液量の分布を一定に保つだけでなく、タンパク、コロイド、リンパ球なども取り込みます。
集合リンパ管は、リンパ液を輸送する中で、水分を管外に放出することによって、タンパク濃度を高めつつ、液を中枢側に送ります。


リンパ系のゴール

リンパ系のゴールは、言うまでもなく、静脈ですが、 身体のどの部分のリンパ液が、何処に集められるのか?

というのは、決まっています。

基本的に、体下部からすべてのリンパ液は左上肢、左胸部や左頭部からリンパ液をあわせて胸管に流れ込み、その後、左内頸、鎖骨下静脈への接合部に流れこみます。

一方、右上肢、右頸・頭部、肺の大部分からのリンパ液は右リンパ管に入り、右鎖骨下と内頸静脈への接合部で静脈に流れ込みます。

つまり、身体の大部分は、左鎖骨の下の「鎖骨下静脈」へ流れ込み、そこで、静脈に合流するのです。

リンパマッサージで、まず、「鎖骨下静脈」の流れを良くするのには、最終出口を最初に流れるようにしておくという、理由があるのです。


リンパの流れを良くする裏ワザ

リンパ管は、自動的にも動きますが、大部分は受動的運動によって動いて、リンパ液が流れます。

たとえば、運動した時には、手足からのリンパの流れは、4倍〜20倍も増加します。

また、呼吸もリンパの流れをよくするために重要で、呼吸を行うことで、胸管や腹部、胸部のほかの大きなリンパ管のリンパ液を動かすことができます。

つまり、リンパマッサージでリンパの流れをよくすることは、もちろん、効果はありますが、それ以上に簡単な方法が、呼吸、特に深呼吸。

あとは、運動ということです。

逆に、リンパマッサージの効果をさらに高めたければ、上手に深呼吸を取り入れ、運動もする。
というのがいいわけです。

リンパの分水嶺(watersheds)

リンパ節は、そのカバーするエリアが、体の中央や上下など、下記の矢印のような線で分けることが
できます。
通常、リンパ液は分水嶺を越えることなく流れ、しかるべきリンパ節に入ります。

これを、「リンパの分水嶺」と呼び、リンパマッサージの上級者は、この分水嶺の線を意識して、どの
リンパ節に流すことが、最適なのかを判断して、リンパマッサージの効果を高めています。

    リンパの分水線



リンパ浮腫発生のメカニズム

リンパ浮腫の発生メカニズムは、下記の通りです。

血液中の水分、ガス、電解質、そのほかの溶質および少量のタンパク質などは、 毛細血管を通過して
組織間隙に至り、細胞代謝の影響を受けたあと(約20リットル)、大部分は 血管内へ再吸収される
(約16〜18リットル)が、タンパクを多く含んだ液はリンパ管へ移行し、 静脈へ帰っていきます。
(ろ過量と再吸収量の差の2〜4リットル→リンパ液となる。)

もし、なんらかの原因で、リンパの流れが滞っていると、組織間隙にタンパクが溜まってしまう事になり、
組織膠質 浸透圧が上昇し、浮腫を発生することになります。

上記は、とても難しい表現になってしまっていますが、
乱暴に言ってしまえば、回収するための下水管である「リンパ管」が詰まっていることで、汚れた水が
流れず、たまってしまっているということです。

これが、浮腫(むくみ)につながるということです。



リンパドレナージの歴史とポイント

リンパドレナージは、1892年Winiwaterによるリンパドレナージの基礎を提案したことに始まります。

Winiwaterはすでに、リンパ浮腫の治療として、リンパドレナージに近いものを行っていましたが、広まることはありませんでした。
1936年、Emil&Estrid Vodder 夫妻は、リンパドレナージを、美容と健康に役立てる方法として体系化し、それは、マニュアルリンパドレナージ(MLD)として知られるようになりました。

その後、MLDは、リンパ浮腫に対する治療法として、主に医療の現場で普及し始めました。

リンパドレナージは、腕や脚の浮腫液を深部リンパ系に送り込み、最終的に鎖骨下の静脈に合流させる手法です。

ドレナージ(Drainage)とは、排水、排液などという意味で、文字通り、手技によって不要なリンパ液を排泄するためのトリートメント方法です。

常に皮膚表面に手をタッチした状態で、必要以上に圧をかけず、優しく、ゆっくり、かつリズミカルに行います。

リンパドレナージのポイント
@リンパの流れる方向を考慮する
A痛みを与えず、ソフトに行う
B適当な圧をかける
Cゆっくり、リズミカルに行う
D基部から始め、末端に向かって行う
E皮膚の表層を動かす

参考:治療増刊号 広田彰男先生、伊藤鮎美先生


「リンパマッサージ」という言葉の方が、わかりやすいためか、現在では普及していますが、理論として確立しているのは「リンパドレナージ」ではないかと思います。

リンパドレナージを、わかりやすく言っているのが、「リンパマッサージ」ということだと思います。
ちなみに、「ドレナージ」とは、「排泄」という意味です。

※リンパドレナージは、リンパドレナージュとも呼ばれますが、同じことです。


筋肉の機能低下の原因

筋肉は、収縮と弛緩を繰り返して動いています。

ところが、緊張状態が続くと、筋肉は収縮したまま動かなくなってしまいます。筋肉が動くためには、血液の中に大量のブドウ糖と酸素が必要です。

また、筋肉の活動に伴って二酸化炭素、乳酸、尿素などの副産物が発生します。

通常、筋肉では、これらの副産物は静脈とリンパ液によって、運び出されますが、時には、筋肉に残ってしまうことがあります。

そうなると、筋肉が硬くなり、筋繊維の滑り込みがスムーズに起こらなくなります。

これが、筋肉の機能低下の原因です。

つまり、静脈、リンパ液の流れをスムーズにしておくことで、筋肉の疲労を和らげる事もできるということです。


水とリンパマッサージとの関係

リンパマッサージの前に水を飲むことで、ドロドロになってしまったリンパ液でも、水分が補給される
ことで、濃度が薄まり、サラサラとした状態に近づきます。

また、サラサラになることによって、リンパが流れやすくなるので、リンパマッサージの効果もあがり
ます。

【水を飲むことの効果】
一日に私たちの体から出ていく水は、2リットルといわれています。
ということは、最低でも2リットルの水を補給しなくては、体内の水分は減ってしまうということになります。

一日2リットルの水を飲むことは、慣れないとなかなか難しいですが、習慣化することで、様々なメリット
があります。

1.血液サラサラ
2.便秘解消
3.ダイエット
4.むくみ防止

【どんな水でもいいの?】
ここで言っている「水」とは、水道水、ミネラルウオーターのことで、 お茶、コーヒー、紅茶、糖類等の含む
飲料水、牛乳、味噌汁、お酒、ビールは、飲料であっても、水ではありません。
特に、茶、紅茶、コーヒーなど、カフェインを含む飲料は、利尿作用があり、水分を排泄する効果が強い
ので、逆に体内の水分を排出してしまいますので、飲みすぎには要注意です。


リンパマッサージの効果を更に高めるために水を飲みましょう!

リンパマッサージをより効果的に行う、もっとも簡単なポイントは、「水」です。

 ぜひ、実践してみてください。

 リンパマッサージの前に水を飲む水を飲むことによって、リンパ液の濃度が薄まるため、
 リンパ液が流れやすくなります。
 その結果、リンパマッサージの効果がよりアップします。


サプリメントとの関係

リンパマッサージとサプリメント(栄養素)とは、あまり関係がなさそうですが、実は、両方とも私達の体にとって、大切な関係にあるのです。

私達は、食べ物を「摂取」して「排泄」しています。

それは、言い換えれば、活動するために栄養を摂取して、エネルギーを作り出し不要になった老廃物は排泄するということです。

もし、摂取できなくなってしまえば、活動することは出来ませんし、
一方で、排泄が滞ってしまえば、体内が老廃物でいっぱいになってしまいます。

このように、摂取と排泄は両方がバランスよく、うまく行われて初めて、健康体でいられます。
このバランスは、病気にならず、健康で生活するためには、とても重要なことです。

運動・呼吸、リンパ循環促進など、まず身体の老廃物や毒素をすみやかに排泄(デトックス)して、免疫力
や自然治癒力を高め =リンパマッサージ
そこに栄養素を摂取する(サプリメント)とより良い結果が期待できるのです。

これが、摂取(サプリメント、栄養)と排泄(リンパマッサージ)の健康法を融合した方法です。

つまり、まず、リンパマッサージで体内の余分な老廃物や水分、毒素を排泄し、そこに、体の求めている栄養素や、それぞれの目的に応じたサプリメント(ダイエット、病気予防、運動強化)を摂取することによって、より、高い効果が期待できるのです。



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